2024.2.21

Back & Forth
BALLISTIK BOYZ

  • BALLISTIK BOYZ FC対象
  • 一部フリー
2月21日(水)に約2年ぶりのアルバム『Back & Forth』をリリースしたBALLISTIK BOYZ。今作のアルバムタイトルには、行ったり来たりしながらさまざまな壁を乗り越え絆を深め、それでも突き進んでいくそんな彼らの姿が表現されている。ここでは、アルバムに込めた想いや楽曲制作エピソードなど今作の魅力をメンバーに語ってもらった。

今作は約2年ぶりとなるニューアルバム。タイトルの『Back & Forth』は“行ったり来たり”といった意味がありますが、キャッチーなタイトルですね。


深堀未来(以下深堀):はい。(ネイティブな発音で)『Back & Forth』。

カッコいい! もう一回言ってください。


深堀:『Back & Forth』。Thank you!

深堀以外のメンバー:誰?(爆笑)

ありがとうございます(笑)。この言葉にはどんな想いが込められているんですか?


日髙竜太(以下日髙):実はなかなか決まらなくて、結構迷ったんです。でも、みんなで何度も話し合うなかで、この言葉がメジャーデビューしてからの5年間を表現しているかなと。夢を追うなかでいいときもあれば、何度も壁にぶつかって悔しい気持ちにもなったこともある。そうやってもがきながら、それでも夢に向かって頑張ってきた自分たちの姿勢が『Back & Forth』という言葉に集約されていると思います。これからも行ったり来たりを繰り返しながら頑張っていくぞという意味も込めて、このタイトルに決めました。


そんな今作のトピックのひとつはリード曲の「In My Head」。作詞は深掘さん、奥田さん、松井さんの3人で手がけていますが、どのように作業を進めていったんですか?


深堀:まずデモを聴いたとき、ちょっと切ないサウンドだったのでメンバー全員で「これは失恋ソングだね」ということになりまして。どストレートな歌詞にすると同時に、今まで見せたことがない僕らの表情や言葉を表現して、新しいBALLISTIK BOYZの形を作りたいと思いました。実際、歌詞を書くときは、この曲はサビがヴォーカルのパターンでいちばん大事なところだから、僕がまずサビを考えて、そこからそれぞれのパートを書いていったという感じです。

松井利樹(以下松井):僕は(奥田)力也がレコーディングしているときに力也の歌詞を見て、その場で考えました。

その場でパッと浮かぶものですか?


松井:パッと出てきました。直しとかもほとんどなかったですよ。

奥田力也(以下奥田):僕も、直しはなく意外とすんなり書けました。僕は1番の歌詞を作ったんですけど、これが2番とかだとやっぱり1番の内容を見て考えるんです。でも1番だったから、とりあえず先に未来のサビの歌詞を見て、メロディを聴いて、それに合わせながらちょっと細かくストーリー性のあるものにしていった感じです。変に難しく言い換えたりせず、僕自身が本当に思ったこと、感じたことをそのままストレートに書いているので、ファンの皆さんが聴いてもすぐ入ってくる歌詞になっていると思います。

深堀:いろんなところからヒントを得て、メンバーからも「この言い回しのほうがいいんじゃないか」など意見をもらいながら書いたので、わりとスムーズに書けました。

好きな表現や心に残ったフレーズはありますか?


日髙:Dメロの〈もう無理だって あの日君が告げて 初めて気づいて けどすでに遅くて〜〉というところと〈ねぇごめんね〉という言葉ですね。すごくストレートな歌詞が刺さってくるし、メロディと語呂も合っていて聴いていても気持ちがいい。個人的に推しポイントです。

海沼流星(以下海沼):僕はサビ前の〈ダメだ俺は〉かな。ここはめっちゃいいです。失恋ソングでも多くの曲はどこかにポジティブなことを書きがちだけど、この曲は自分のダメなところを素直に言葉で表現している。そこに共感できました。

メロディも歌詞も、恋の脆さみたいなものが絶妙に表現されていますよね。あんなに好きだったのに、終わったらすべてが消えてしまう……という儚さを感じました。


海沼:よくお気づきで! パーフェクトな答えをありがとうございます(笑)。

深堀:儚さっていうのはポイントですね。実は大サビだけ歌詞がちょっと違っていて諦めモードなんです。ほかのサビは〈君は誰かと笑ってる〉だけど、大サビは〈淡い思い出に浸ってる〉に変わっていて、もう希望が見えないという気持ちを込めています。音的にも大サビはバンって広がる爽快感があるので、そういう振り切った歌詞にしたのですが、この曲は自分が悪くてこうなったというのを自分で認めている曲なのであえて後ろ向きな言葉で表現したかったんですよね。

加納嘉将(以下加納):僕は利樹のバースで〈まるで俺ロミオ そして君ジュリエット 派手なエンディングよりも 永遠にずっと虜〉のフローがハマっていて気持ちがいい。韻も踏みつつ、ちゃんとストーリー性があるところがすごく刺さっています。


砂田将宏(以下砂田):僕は2番の出だしの〈2人で居た家も今は広すぎて〜〉のところ。ここはリアルに画が想像しやすいし、Music Video(以下MV)のドラマシーンともマッチングしていて、この楽曲をわかりやすく表現していていいなと思いました。

ふたりの親密度がその1フレーズで伝わってきますよね。今話に出たMVのドラマパートでも、それぞれの背景が映像として描かれていますが撮影はいかがでしたか?


砂田:楽しかったです!

日髙:それぞれのシチュエーションによっていろんな指示があったと思うけど、僕はただ楽しんでいるところを撮ってもらっただけなので芝居をしている感じはなかったです。ビリヤードをしながら一緒にしゃべるシーンだったから、普通にずっとタイのことを話していました。途中で「ビリヤードもやってください」と言われたんですけど、まあまあ下手で(笑)、そこでまたいい感じで笑顔が生まれました。

ハイタッチしてましたよね?


日髙:あれは一回だけスコーン! と押し込んだら入っちゃって、思わずハイタッチしたシーンです(笑)。

松井:僕も特に指示はなくて、相手役の人とラーメン屋の話をしていました。最近、自分が行ったラーメン屋にランク付けの星を付けているんですけど、相手の子も同じことをやっていて。お互いにオススメのラーメン屋を言い合ったりして、共通の話題で盛り上がっていました。でも、シーンを見たら切ない感じになっていて、それがちょっとおもしろかったです。


加納:僕は夕日が沈むタイミングを狙いたいと言われていて、ずっと時間に追われていました。カメラマンさんたちも機材を持って走りながら移動して、ギリギリ沈むところを撮れたんですけど、ずっと急いでいた印象でした。あと、そのシーンは「3年付き合った彼女」という裏テーマがありまして、手をつなぎながら海辺を歩くっていう、楽しそうな画が撮れたから、よっしゃ! って喜んでいたんですけど、結局使われなくて……。

悲しいですね。


加納:アングル的に、夕日が沈むところにふたりの手つなぎシーンがあって、すごくいい場面だったんですけどね。

砂田:でも使われたシーンもすごく良かった。全体的にすごくいいものができたと思います。

深堀:メンバーのああいう姿を見るのもすごく新鮮でしたし、曲や歌が入ってきやすい作品になったかなって思いました。

確かに、7人のあんなロマンティックな映像は初めてかもしれないです。


奥田:ここまでのものはなかったので、自分たちもメチャクチャ気に入っています。あとやっぱり年齢を重ねたせいなのかわからないけど、グループ全体の見え方とか雰囲気が変わったかなと。今回は衣装もスーツで印象が違うし、いい意味で大人っぽくなっているから、ファンの皆さんにもちょっと成長した僕たちの姿を見てほしいです。

アルバムの仕上がりも大人の男のチャーミング感というか。年齢を重ねないと出てこない色気みたいなものを感じました。


一同:ありがとうございます!

話を戻しまして、2曲目の新曲「God Mode」について。こちらはアニメ『ぶっちぎり⁈』に登場する「シグマスクワッド」のチームソングということですが。リード曲とはガラッと変わり、やんちゃ感MAXなヒップホップナンバーですね。


松井:これはアニメの監督さんから、やんちゃ感とかちょっといかついイメージでやってほしいとリクエストがあったので、レコーディングも結構なりきってやったんですよ。

加納:ちょっと不良アニメっぽくて歌詞もいかついから、サビのテンション感とか登場感を意識して、大げさにやるぐらいの感じはありましたね。

やんちゃ系はやりやすいですか?


日髙・砂田:やりやすいです。

地でいける的な?


日髙:あ、出ちゃってます?

一同:(笑)


日髙:いや、ウソです(笑)。ここ最近はいろんな楽曲にチャンレジさせてもらっていますけど、ヒップホップな楽曲は結成当初から歌っていたので、僕としてはもう全然問題なく得意分野。なので、楽しくやれましたし、レコーディングの格好もやんちゃっぽくなっていて……未来はどうだった?

深堀:僕、作業着で行きました。卵が割れない安全靴を履いて。

奥田:僕はボンタンに熱燗持って。

海沼さんは?


海沼:もう、やばかったです。

深堀:(海沼は)一輪車に乗ってやってました。

日髙:って、全部ウソですけど(笑)。

しかも一輪車って(笑)。


砂田:やんちゃと違いますね(笑)。

そして、もう1曲、ライヴで披露されていた「N.E.X.T.」も今作の注目ポイント。この曲はメンバー全員で作詞作曲していて、内容的にもアルバムタイトル『Back & Forth』を象徴していると思うのですが、皆さんの中ではどんな立ち位置の曲ですか?


深堀:やっぱりデビューしてからの5年間、特にタイの半年間でたくさんの壁にぶつかり、悔しい経験もして、それでもメンバーや応援してくれるファンの方がいたからこそ、自分たちは成長できたと思うんです。その想いが「N.E.X.T.」には詰まっているし、「N.E.X.T.」ができたからこそ、感謝の気持ちをちゃんと形にして伝えられるようになった。そのきっかけになった曲ですね。

奥田:だから、これからも絶対、ライヴでは欠かせない曲。ずっと歌い続けたいです。

アルバムには、この曲を披露した『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2023 "N.E.X.T. "』のライヴ音源・映像も収録されています。『Back & Forth』ならではの『Back & Forth』にしかない魅力はどんなところでしょうか?


奥田:(海沼に)言ってやれ、お前しかいない!

海沼:魅力はですね、やっぱりメンバー全員で制作に携わっていることがいちばんの推しポイント。これまではデモが届いて、そこに対してレコーディングするという形が多かったんです。でも、今回は作詞をしたり、作詞をしてなくても、ほとんどの曲に自分たちの意見が反映されていて、1曲1曲、メンバーみんなで話し合い、決めていったので、7人の想いが今まで以上に詰まったアルバムになっています。そのせいか今作はBALLISTIK BOYZの持ち味のメリハリの激しさがより色濃くなって、バリエーションもさらに細かく、広がっている印象がありました。

日髙:自分たちでもバリエーションはすごいなって思います。

4月からツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2024 "HIGHER EX"』もスタートしますが、どんな内容になる予定ですか?


松井:"HIGHER EX"の"HIGHER"は「上へ」という意味で、そこにEXILE TRIBEの“EX”をつけたんですけど、これは前回が"N.E.X.T. "だったので、次に進んでもっと上に行くという想いを込めました。今回はホールですけど来年はアリーナをやりたいと思っていますし、もっともっと世界中いろんなところを回りたい。そんな意味もあって、このタイトルにしました。ライヴの内容も、今回はバンドをつけて生演奏で僕たちの音楽をより肌で感じてもらえるようになっていますし、ヘッドセットを使うので今までにないパフォーマンスも見せられると思います。そういったいろんな面でもっと上に行くため、"HIGHER EX"を掲げて全国を回るので楽しみにしていてほしいです。

▼「In My Head」Music Video
https://youtu.be/bvEOjACFWi0?si=7MG1JbAa2l7mdRA-

Album
『Back & Forth』
NOW ON SALE
https://m.tribe-m.jp/ldh_page/discography_bbz_2024_album_back_and_forth_index

▼商品情報
①【AL+DVD2枚組(スマプラ対応)】RZCD-77940/B〜C ¥9,900
②【AL+Blu-ray2枚組(スマプラ対応)】RZCD-77941/B〜C ¥9,900
③【AL3枚組(スマプラ対応)】RZCD-77942〜4 ¥5,500
④【AL(スマプラ対応)】RZCD-77945 ¥3,300


▼収録内容
[CD] ※全4形態共通
01. In My Head
02. God Mode
03. Ding Ding Dong
04. Drop Dead feat.TRINITY
05. ラストダンスにBYE BYE
06. Milk&Coffee
07. Lonely
08. All About U
09. All I Ever Wanted feat. GULF KANAWUT
10. WAVIN’
11. ドラマチックを残したい
12. N.E.X.T.

[DVD/Blu-ray] ※CD+DVD・CD+2Blu-ray形態のみ
〈DISC1〉
■Music Video
01. ラストダンスに BYE BYE
02. Ding Ding Dong
03. All I Ever Wanted feat. GULF KANAWUT
04. Drop Dead feat. TRINITY
05. In My Head
Live Tour Digest Movie:
BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2023"N.E.X.T."

〈DISC2〉
■Live Video
「BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2023 “N.E.X.T.”」(LIVE at TOKYO GARDEN THEATER 2023.6.30)

[LIVE CD] ※CD+2LIVE CD形態のみ
「BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2023 “N.E.X.T.”」(LIVE at TOKYO GARDEN THEATER 2023.6.30)

LIVE informaiton
『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2024 "HIGHER EX"』
4/12(金) トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)(岩手)
4/14(日) 富山オーバード・ホール・大ホール(富山)
4/20(土) 倉敷市民会館(岡山)
4/26(金) 福岡サンパレス(福岡)
5/11(土) 札幌文化芸術劇場 hitaru(北海道)
5/17(金) 高崎芸術劇場 大劇場(群馬)
5/22(水) アクトシティ浜松大ホール(静岡)
5/26(日) グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)(大阪)
6/2(日) 東京ガーデンシアター(東京)
6/28(金) 名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知)
7/1(月) 水戸市民会館 グロービスホール(大ホール)(茨城)
7/17(水) ロームシアター京都(京都)
7/19(金) 神戸国際会館こくさいホール(兵庫)
チケット料金_全席指定¥9,350(チケット代¥8,500+税)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/25992/

photography_亀井隆司
styling_中瀬拓外
hair&make_カスヤユウスケ(ADDICT_CASE),豊田円(ADDICT_CASE),小原梨奈,(ADDICT_CASE)
text_若松正子


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