2025.3.7

(R)ENEW
THE RAMPAGE

  • THE RAMPAGE FC対象
  • 一部フリー
2年ぶり6枚目となるオリジナルアルバム『(R)ENEW』を3月5日(水)にリリースしたTHE RAMPAGE。2枚組CDとなる今作のDISC-1には、現在開催中の『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 "PRIMAL SPIDER"』と連動する全7曲の新曲を収録。DISC-2には、各チャートで1位を獲得した「24karats GOLD GENESIS」「Summer Riot 〜熱帯夜〜 / Everest」などCD売上枚数100万枚、ストリーミング累計再生回数で1.5億回再生を記録した13曲が入ったアルバムが完成した。インタビューでは、RIKU、岩谷翔吾、後藤拓磨に、今作への想いやそれぞれのお気に入り楽曲、さらにツアーへの意気込みを語ってもらった。


2年ぶり6枚目となるオリジナルアルバム『(R)ENEW』が3月5日にリリースされましたが、完成した今、どのような手応えを感じていますか?


RIKU:今作では、「Rizzup」という楽曲を龍がプロデュースしていたり、振付もメンバーが「この方にお願いしたらいいんじゃないか」と言って直接やりとりをしたり。ヴォーカルで言えば、どういう楽曲を作っていくかという段階から、レコード会社のスタッフさんを含めてチームの皆さんと打ち合わせしたりしていて。僕らがプレイヤー目線で、“今のTHE RAMPAGEにどういうものが必要か”という考えを持って、意見を出し合いながら作りました。そういった意味で、THE RAMPAGEはアーティストでありながら、クリエイター集団になってきたなと感じています。

岩谷翔吾(以下岩谷):昨年東京ドーム公演を成功させたことで、ひとつステージを登った感覚があって。そんな今のTHE RAMPAGEにふさわしいアルバムに仕上がったんじゃないかなと思います。

後藤拓磨(以下後藤):自分的にはヤバいパフォーマンスができたなという手応えがあります。「蜘蛛の糸」のMusic Video(以下MV)ではDRUM TAOさんとまたコラボさせてもらったのですが、それも今までの流れがあったからこそだし。ヴォーカルのコントラストも今まで以上にはっきり出ている感じがして、『(R)ENEW』というタイトルにふさわしい、新しい自分たちを詰め込んだアルバムになっているなと思います。

ではまず、今まさにお話に上がった「蜘蛛の糸」について聞かせてください。最初にこの曲を聴いたときはどういう印象でしたか?


RIKU:最初に聴いたときは「自分たちが歌ったらどうなるんだろう」って、想像がつかなかったです。というのも、仮歌を歌ってくださった方のアプローチが、今まで自分ではやってこなかったようなもので。でも結果、それがすごくいいほうに働いて、歌手として初めましての自分に出会えました。「100degrees」に匹敵する、もしくは、それ以上の必殺技が生まれたなという感じがあります。

具体的には、どういうご自身に出会えたのでしょうか?


RIKU:ちょっとマニアックな話になってしまうのですが……この曲では喉の使い方がヒップホップ寄りなんです。普段は日本のロックっぽいアプローチが多かったのですが、それとは違うアプローチで。自分はこういう歌い方もできるんだと気付けたし、パフォーマーにも「こいつらはまだまだ可能性があるんだ」「ヴォーカルの可能性は無限大なんだ」と誇りに思ってもらえたらいいなと思いました。

いつもとは違う喉の使い方をしたということですが、その歌い方をするは難しかったですか?


RIKU:めっちゃ難しかったです。しかもレコーディングが、舞台が終わってすぐだったので……。でもいい味が出せたなと思います。

おふたりは「蜘蛛の糸」のヴォーカル陣の歌声をどのように感じましたか?


RIKU:どうですか?(笑)

岩谷:いや、本当にびっくりました。最初聴いて「えっ!?」と思いました。結成から10年以上経ちますけど、まだこんな球を隠し持っていたのかと。パフォーマーで例えると、今までずっとヒップホップを踊っていたのに、ここに急にジャズダンスが踊れるようになった、くらいの衝撃がありました。

RIKUさんがパフォーマーにも誇りに思ってほしいと言っていましたが、まさにそのとおりになりましたね。


RIKU:めっちゃうれしいです。パフォーマーは、グループのメンバーとしてともに表現している仲間ですが、僕らの歌をいちばん近くで聴くメンバーだし、僕らの歌声という目に見えないものを可視化してくれる存在。誰よりも僕たちの声を深く理解する必要があるし、疲れたときには僕らの声を原動力にしてほしい。そういういろんな意味で、パフォーマーはある種RAVERSよりも僕たちのファンにさせたい存在。そんな存在であるパフォーマーが、そう思ってくれているというのはすごくうれしいです。

振付はYoungjun Choiさんが手がけていますが、パフォーマンスのポイントなどを教えてください。


岩谷:Youngjun Choiさんは韓国でもご活躍されている振付師さん。普段はあまりSNSを更新されないタイプの方らしいのですが、この曲について「本当に良かった」といった内容でSNSを更新してくださって。スタッフさんから「Youngjun ChoiさんがSNSを更新しました!」って歓喜の声が上がったんです(笑)。K-POPって世界基準になっていると思うのですが、その第一線で活躍されている方の喉を唸らせるパフォーマンスだったんだなと思うと、すごく誇らしく思いました。

後藤:Youngjun Choiさんは視覚としての見せ方がすごく上手で。パッと見て「蜘蛛の糸だ」とわかるような振付や構成がすごいなと思いましたし、自分たちではなかなか思いつかないような角度からの発想が随所に盛り込まれているなと感じました。あとはやはり大人数の振付を手がけることが多いからだと思うのですが、ラインを揃えやすい振付を作っていただいて。すごく繊細だけど、圧が出るようなパフォーマンスだなと思いました。振付にもいつもと違うエッセンスが入っていて、難しいけど楽しみながらパフォーマンスしています。

先ほどもお話にありましたが、この曲のMVではDRUM TAOさんと共演しています。撮影はいかがでしたか?


RIKU:寒かったです……。しかも僕ら、上裸にジャケットだったんで。TAOさんはもっと布が少なかったけど(笑)。

後藤:でも筋肉量がすごいから寒さを感じないんじゃないか……と思ってしまうほどの熱気あふれるパフォーマンスをしてくれて。さすがとしか言いようがないパフォーマンスでした。

DRUM TAOさんとの共演はMVでは「Summer Riot ~熱帯夜~」以来、ライヴでは東京ドーム公演以来でしたが、久しぶりの再会で改めて感じた部分はありますか?


後藤:僕、THE RAMPAGEの曲の中で、TAOさんと初めてコラボした「Summer Riot ~熱帯夜~」がめっちゃ好きで。THE RAMPAGEと和のテイストがバチっとハマる感じがもちろんいいのですが、何より踊っているときに内側から燃え上がるエナジーを感じてすごく楽しいんです。「蜘蛛の糸」のMV撮影でも、TAOさんは実際にその場で太鼓を叩くので、パフォーマンスにさらに熱が入りました。

岩谷:パフォーマーひとりずつ、DRUM TAOさんとの合わせのパートがあるんですけど、あれはみんな即興なんです。当日「TAOさんのこの動きに合わせて振付をください」って言われて。超焦ったんですけど、みんな2〜3分で振付を考えて。あれは初めましてだったらできなかったかもしれないなと思いました。TAOさんのパフォーマンスをよく知っていたからできたのかなって。

もう1曲、アルバムリード曲「BURN」についても聞かせてください。この曲を歌う際にはどのようなことを意識しましたか?


RIKU:この曲はあまり堅いことを考えずに、なんなら音程すらもあまり考えずに、THE RAMPAGEのパフォーマーの音楽空間にヴォーカルが遊びにいくような感じで、自分も音に身を任せながら歌いました。

MVも楽しそうな、かわいい映像に仕上がっていますが、MV撮影はいかがでしたか?


岩谷:MV撮影では“サビを何回も踊る”みたいなことが普通なのですが、この曲は「サビのワンエイトだけ撮ります」みたいな感じで、細かくカット割りごとに撮っていったので、メチャクチャ効率的で……助かりました(笑)。実際に完成した映像も、カット割りが細かく決まっていたぶんどんどん画替わりもしますし、一人ひとりもちゃんと見えるし、いいMVだなと思いました、

後藤:この曲はs**t kingzのNOPPOさんに振付をしてもらいました。NOPPOさんに振りをつけてもらうのは「CyberHelix」以来。NOPPOさんの振付って、繊細な曲のイメージがありましたけど、この曲の振付はレゲエ調の踊りも入っていたり、遊びもあって、みんなで音に乗って遊んでいるバイブスが、踊っていても出てくるんです。その感じがMVにも出ているんじゃないかな。それが伝わって、見てくださる方にも楽しそうと感じてもらえたらうれしいです。

そのほかに収録曲の中で特に好きな曲や推したい曲を教えてください。


RIKU:僕は「Far Away」。この曲では“僕たちはまだまだ終わりなき果てしない旅を続けていく、その中で高みを目指していくんだ”という覚悟を歌っています。僕らも結成して10年以上経って、平均年齢も30歳近くなってきている中で、そんな男たちがまっすぐな思いで思いの丈を叫んでいくって、男らしくて若くて素敵だなと僕は思っていて。この曲には自分が歌い始めたときのすべてが詰まっているような気もするので、音楽を始めたときの気持ちを改めて思い起こしながら歌っています。

岩谷:僕は「BE WIZ U」が好きです。その理由はダンスがカッコいいから。僕や(浦川)翔平が好きなニュージャックスイング調の曲なんですけど、振付がすごくブラック寄りで、振り入れから普通に楽しんじゃいました。“パフォーマンスとしてどうカッコよく見せるか”ということを考えるよりも、ただただダンスをいかに上手く踊るかだけを考えていて、その瞬間だけはダンサーに戻れる。それくらい原点に戻って、カッコいいことを追求している曲で、好きです。この曲でテレビ歌唱とかしたいな〜。

後藤:僕が特に好きなのは、(吉野)北人さんの主演映画『遺書、公開。』の主題歌「Drown Out The Noise」です。THE RAMPAGEのロック調の曲って、ライヴで盛り上がるんです。この曲はまだライヴでパフォーマンスしていないんですけど、ライヴでやったらきっと盛り上がるだろうなと思って、今からその反応が楽しみです。楽曲としてもサビに向けてテンションが上がっていくので、パフォーマンスをしていても気持ちが上がりますし。ライヴの定番曲になっていくんじゃないかな。

そんな多彩な楽曲が収録されたアルバムのタイトルは『(R)ENEW』。このタイトルに込めた想いを教えてください。


RIKU:自分たちは現状維持は衰退だと思っているので、毎年毎年、自分たちの殻を破り、挑戦し続けて、更新してきました。その中で、音楽的にも視覚的にも聴覚的にも、すべてにおいて「これが僕たちの挑戦の仕方です」というものを具現化したのが今回のアルバム。だから「更新」や「改革」という意味のある「renew」という単語をタイトルにしました。

おっしゃるとおり、THE RAMPAGEは今までずっと挑戦、更新し続けてきたと思いますが、このタイミングでタイトルとして掲げるのはどうしてなのでしょうか?


RIKU:10周年を経たタイミングだから、ですかね。僕たちは何せ満足しないんですよ。去年東京ドーム2DAYSをやりましたけど、もちろん達成感もあるし、お客さんに喜んでもらえて良かったという気持ちはありますけど、それでもまだ満足はしていない。満腹になっていないんです。これをツアーにしたいし、その先には世界が待っている。それを形にするまで、どれだけおじさんになろうが、歳をとってヨボヨボになろうが、何かしら更新し続ける必要がある。メンバー全員がそう思っているので、10年経ったタイミングで『(R)ENEW』というタイトルを持ってくるのは必然だなと思っています。

そんなアルバムを携えて、3月からはライヴツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 "PRIMAL SPIDER"』がスタートします(※取材時は2月中旬)。どのようなツアーになりそうですか?


岩谷:ツアーではアルバムの曲ももちろんたくさんやるので、自ずと、見たことのないTHE RAMPAGEがたくさん見られるツアーになると思います。

後藤:世界基準で見ても、質の高いツアーになると思います。自分たちで言うのもあれですが、そう自負できるくらい、一曲一曲しっかりと作り込んでいます。さっきRIKUさんも言っていましたが、ドーム公演がゴールではない。それを超えていきたいという想いがあるので、今回のツアーでも、会場はアリーナですが、クオリティはドーム公演を超えるくらいのものになっていると思います。盛り上がれるのはもちろんですが、コンセプチュアルなライヴになる予感があるので、見入る時間も多いんじゃないかなと思います。

RIKU:いろいろな装置に頼らず、あくまで僕らの身体で、歌で、ダンスで届ける。それが僕らが憧れてきたEXILEのライヴ。そういうものを見せたいという想いが、事務所の中でもTHE RAMPAGEが今いちばん高いと僕は思っていて。なぜならそこに対する欲がぶっちぎりで強いから。「そこは誰にも負けない」って言えるように、今16人で脳みそを振り絞って、思い切りお客さんのことを考えて、愛を持って作っている最中です。楽しみにしていてほしいです。「LDHといったらTHE RAMPAGEだ」と言わせる日も近いと、僕は思っています。



ALBUM
『(R)ENEW』
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https://m.tribe-m.jp/ldh_page/discography_therampage_2025_album_renew_index

「蜘蛛の糸」
▼Music Video
https://youtu.be/xH-czhWqVTQ?si=eDh5JKhYscAMqApA

「BURN」
▼Music Video
https://youtu.be/lcFsXjyZQzY?si=4eP70ZOUVj0ggv_m

LIVE information 01
『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 "PRIMAL SPIDER"』
3/15(土)・16(日) 横浜アリーナ(神奈川)
4/9(水) さいたまスーパーアリーナ(埼玉)
4/19(土)・20(日) サンドーム福井(福井)
6/7(土)・8(日) マリンメッセ福岡 A館(福岡)
6/21(土)・22(日) 広島グリーンアリーナ(広島)
7/1(火)・2(水) 大阪城ホール(大阪)
7/5(土)・6(日) グランディ・21 宮城県総合運動公園(宮城)
7/24(木)・25(金) ポートメッセなごや第1展示館(愛知)
8/2(土) グランメッセ熊本(熊本)
9/6(土)・7(日) 大阪城ホール(大阪)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/32253/

LIVE information 02
『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 "PRIMAL SPIDER" 〜巡らせる糸〜』
6/3(火) 宮崎市民文化ホール(宮崎)
6/10(火) べネックス長崎ブリックホール(長崎)
6/26(木) レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール(香川)
7/18(金) リンクステーションホール青森(青森市文化会館)(青森)
7/29(火) 米子コンベンションセンター BiG SHiP(鳥取)
8/4(月) KDDI維新ホール(山口)
8/13(水) 高崎芸術劇場(群馬)
8/25(月) 倉敷市民会館(岡山)
8/29(金) 札幌文化芸術劇場 hitaru(北海道)
9/1(月) 和歌山県民文化会館大ホール(和歌山)
9/3(水) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(滋賀)
10/15(水) 神戸国際会館 こくさいホール(兵庫)
10/17(金) YCC県民文化ホール(山梨)
10/21(火) 新潟県民会館(新潟)
11/1(土) 沖縄コンベンションセンター 劇場(沖縄)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/33489/

photography_塩崎亨
text_小林千絵


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