2023.12.18

『-LeoShiz-YOYOMI』Vol.3
Dream Shizuka×Leola

  • フリー
Dream ShizukaとLeolaによるジョイントライヴ『-LeoShiz-YOYOMI』Vol.3が9月 30日、東京・代々木のライヴハウス、LIVE STUDIO LODGEで開催された。この日は、第1部と第2部の2公演が行われ、それぞれ異なるセットリストでふたりは訪れた観客を楽しませた。ここでは第2部をレポートする。また終演直後、ふたりに敢行したインタビューも同時にお届けする。

開演時間の16時30分を回ると、コットン素材の白いシャツ&デニム姿のLeolaがステージに登場。拍手に包まれるなか、Leolaはおもむろにアコースティックギターを奏で、「Hello, My name is...」を披露。歌声を通して自己紹介をすると、観客はじっくりと聴き入り、その名が象徴する太陽の声に魅了された。静かな幕開けから一変、「こんばんはLeolaです。『-LeoShiz-YOYOMI』Vol.3第2部へ皆さんようこそ!」と、元気いっぱいに挨拶。2曲目の「Rainbow」では、観客のハンドクラップに合わせて、躍動感みなぎる歌声を轟かせると、3曲目の「I&I」では、アコギを下ろし、マイクを持ってステージをゆっくりと移動しながら熱唱。吐息までもが直に聞こえる近い距離感で、Leolaはひとりひとりに語り掛けるように歌い、観客の心に寄り添った。

「2ndステージは、夜なのでしっとりと歌い上げる系にしてみました。なんとなく今日は『I&I』を歌いたいと思っていたら、昨日の夜にみんなが中秋の名月って言っていて。この曲は満月をテーマにした曲だったので、えっ明日歌う、私、すごい! って(笑)。秋は空が澄んでいてきれいな季節なので、曲も合わせて空も楽しんでほしいなと思い歌いました。あっという間ですが、ラストの曲になります。『YOYOMI』は、このあとにたっぷりとおしゃべりする時間がありますので、まずは曲を楽しんでもらうライヴパートということで、こんな感じでしっとりと歌いました。このあとShizukaさんのライヴもありますし、Shizukaさんとのトークでは爆笑が待っていますので(笑)、最後まで楽しんでください」(Leola)
そして、再びアコギを手にしたLeolaは、澄み切った歌声にあふれんばかりの思いを乗せて「Let it fly」を奏で、会場は一体と化した。
「ここからはShizukaさんとふたりで少しだけお届けしたいと思います」と、Shizukaを呼び込み、ハイチェアに座りながらセッションタイム。
「『YOYOMI』では毎回テーマを決めて皆さんからのリクエスト曲を募っているんですけど、今回のVol.3のテーマは、9月がLDH DAYということもあったので、LDHのアーティストの中からふたりに歌ってほしい曲を募集させていただきました。たくさんいただいた中から2曲選曲させていただき、1部ではCrystal Kayさんの『恋におちたら』を披露させていただいたのですが、2部では違った曲を歌いたいと思います」(Shizuka)と、EXILEの「もっと強く」を披露。異なる声色ながらも純度の高いふたりの美しいハーモニーが会場に響き渡った。

「ここからは短い時間ではありますが、私、Dream Shizukaのライヴも楽しんでいただけたらなと思います」と、Leolaからバトンタッチし、Shizukaのソロステージへ。椅子から立ち上がり、「YURALI」「Startin’」を続けて披露。丸みを帯びた歌声で柔らかな音色を紡いでいた「YURALI」とは異なり、「Startin’」では、観客の手拍子に導かれるようにステージをゆっくりと移動し、ひとりひとりとアイコンタクトをしながら、Shizukaはパワフルな歌声を轟かせた。未来への希望を感じさせる楽曲に、笑顔が充満する場内。
「今日はお時間を作って、足を運んでくださって本当にありがとうございます。『YOYOMI』も第3回目ということで、ライヴを見ていただくのはもちろんですが、みんなで『YOYOMI』という場所を育てていって、どんどん笑顔の輪をつなげていけたらいいなと思っています。なので、ここでは気負いすることなく、緊張することなく、皆さんそれぞれが自由に楽しんでいただければと思います」(Shizuka)

3曲目は「皆さんの力が必要です。私ひとりでは大変な曲になっていますので、ぜひ皆さんの声をお借りできたらなと思っております。この曲はたくさんの方とつながって、素敵な思い出を作ってきた曲です。ぜひ皆さんもこの曲を通してDreamの一員になっていただき一緒に歌って、踊ってください」と、観客を巻き込んで「ヒマワリ」をパフォーマンス。みんなでタオルを回したり、飛び跳ねたり……最後には大合唱となり、会場は大盛り上がり! まさに観客はDreamの一員と化した。そして、ソロパートラストは、Dream Shizukaとしてスタートした記念すべきソロデビューシングル「かなしみから始まる物語」。「言葉では伝えきれない不器用な私の思いをぜひ最後に受け取っていただけたらうれしいです」と、切なくも、彼女の強い意志が感じられる伸びやかなハイトーンボイスを場内に轟かせ、ここにいる人たちのすべての感情を、Shizukaは歌声を通じて抱擁した。
壮大なバラードでソロステージを締めくくったあとは、「トークでまったりとした時間をここからは皆さんと過ごしたいと思います」と、Leolaを呼び込み、トークパートへ。この日、特別にメニューに加えられたイベント特製ドリンクを手にし、まずはみんなで乾杯。そのあとは、開演前に観客に書いてもらったアンケート用紙を箱の中から取り出し、それぞれが答えていく。「ライヴのセットリストを決めるときに最初に考えることは何ですか?」という質問に、「毎回メチャクチャ悩む」というShizukaに対し、Leolaは「わりと直感でさっと決める」というLeola。「自分が歌うというよりもお客さんの立場になって、こういう流れのほうが聴きやすいのかな、楽しいのかなって考え出すと、並べてはまた変え、並べてはまた変えての連続。あと、場所の雰囲気や、お客さんの感じでも変わるので、いつもギリギリに決めます」というShizukaの言葉に驚くLeola。「私は季節やテーマ、箱(会場)の感じとかを含めて、そのときやりたい曲、皆さんが聴きたいだろうなという曲をまずバーッと選んで、1曲目から順番にポンポン決めていきます。今日も1回目はちょっと元気よく、2回目は夜だし、お酒も入っているかもしれないから、しっとり聴いてもらおうかなとか考えて曲を選びました」というLeolaに、「へぇ~勉強しよう。私は1曲目からマジで悩む」と真逆なShizuka。そんな対照的なふたりだからこそ、生み出される化学反応はこちらの想像を超えた、唯一無二の世界を司るのだ。

また「お互いの曲でカバーしてみたいのは?」の質問には、「Paper Dream」(Leola)と回答。「めっちゃ大変だよ。ラップのところは噛むよ(笑)」とアドバイスするShizukaに、「一生懸命練習して、元気よく歌ってみたいです!」とLeola。なかなか思い浮かばないShizukaは「逆に私、何が合うと思います?」とLeolaに質問。「え?!」と戸惑いを見せながらも、「アルバムの曲で、『Just a Love song』という超濃い曲があるんですけど、しっとりとした優しい感じなので、聴いてみたいな」とLeolaが提案すると、「じゃあ、それで(笑)」とあっさり承諾するShizuka。「練習するわ」と期待を高めた。ライヴや音源にまつわる質問の中、ラストに選ばれたのは、「この前、公園で花火をしていたとき、30か所ぐらい蚊に刺されたのですが、おふたりは蚊に刺されたとき、×(ばってん)する派ですか? 今もかゆいので助けてください」という質問。「え~かわいそう~」と心配するLeolaに、「ムヒだよ、ムヒ!」と冷静なShizuka。「私、×してたわ~」とLeolaが言うと、「あれ、逆にかゆくなるからダメなんだって」と説明するShizuka。「×はもうしません!」「×は卒業ね!」と、しっかり者の姉(Shizuka)と天真爛漫な妹(Leola)によるトークは、終始、爆笑に包まれながらも、質問者に対し、真剣に丁寧に答えていたのが印象的であった。


「ラストは1曲歌って終わりたいなと思います」(Leola)「いつもは『やさしさに包まれたなら』(荒井由実)を締めの曲として歌わせていただいているんですけども、今回はLDH DAYというテーマにピッタリな曲を一緒に歌えたらいいなと思っています。『ラブドリ』です」(Shizuka)。しかし、ギターの準備ができておらず、「あっもう、言っちゃった」と突っ込むLeola。「ラブドリですとしか言ってないから」(Shizuka)とかわすと、絶妙な掛け合いで観客に笑いをふりまいていた。ようやく準備が整ったところで、「では、皆さん一緒に歌いましょう! 『Love,Dream&Happiness』です!」(Leola)と、LeolaのアコギをバックにEXILEの「Love,Dream&Happiness」を披露。最後は会場と一緒に“LaLaLa~”の大合唱で温かな空間を構築し、『-LeoShiz-YOYOMI』Vol.3の幕を閉じた。

「皆さんのおかげでVol.2、Vol.3と回を重ねることができております。ありがたいことにVol.4の開催も決定しました! なんと12月23日となっております!」(Shizuka)、「メリークリスマース!」(Leola)、「年内最後の公演となりますので、もし、12月23日空いてるよって人、ひとりだよって人も一緒にクリスマスパーティをしましょう! ぜひ皆さん遊びに来てください! 今日は短い時間でしたが、『-LeoShiz-YOYOMI』Vol.3に足を運んでくださりありがとうございました。Dream Shizukaと」「Leolaでしたー!」。一段と大きな拍手に包まれながら、ふたりは満面の笑顔でステージをあとにした。
次回はクリスマスパーティ仕様?! のライヴになるとのこと。Dream ShizukaとLeolaのふたりのサンタがどんな楽曲をプレゼントとして届けてくれるのか、楽しみである。


Dream Shizuka×Leola SPECIAL INTERVIEW


今回のライヴはどのようなライヴになりましたか? 終えてみての感想をお聞かせください。


Dream Shizuka(以下Shizuka):まずは来ていただいた皆さん、ありがとうございます! 毎回やるたびにいろんなことが起きるのですが、3回目の今回、トークの部分では過去一温かかったな、と。

Leola:確かに(笑)。

Shizuka:それがまた『-LeoShiz-YOYOMI』の良さかなと思っていて。お客さんもライヴに行くって気負わずに、気軽に遊びに来ていただける場所にもっともっと成長させていきたいなと思っていますし、4回、10回、20回……と続けていけるように私たちももっともっと頑張っていきたいなと思えたライヴでもありました。

Leola:1回目、2回目とまた雰囲気が違って、このイベントのあり方、テンション感というのを理解してくださっている方が増えてきたのかなという印象がありました。このイベントのコンセプトであるミーティング感というか、皆さんとの距離の近さみたいなものがすごく心地よくて、今まで以上に楽しかったです。

トークではボケとツッコミという立ち位置を確立されていましたが、それは普段から?


Shizuka:いやいや~。私はまったくツッコんでいるつもりはないですよ。

Leola:私もボケてるつもりはないです(笑)。

Shizuka:でも、楽屋の延長線上みたいな。

Leola:普段のふたりがそのままステージにいるって感じですね。

おふたりの歌声はもちろんですが、ライヴパートとトークパートのギャップが感じられる掛け合いを味わえるのも、このイベントならではですよね。


Shizuka:そのように楽しんでいただけていたならよかったです。

ちなみに服装とかは事前におふたりで相談されたりしているんですか? 今日はオーガニックな感じにしようとか。


Leola:いや、まったくないです。純粋に毎回お互いの着たいものを着ているだけなんですけど、Shizuka×Leolaというように、あえて同じにしなくてもいいかなと、それぞれを上手くミックスできたらいいなと思っています。

ライヴ後半にVol.4の開催が告知されましたが、次回のライヴに向けての意気込み、そして応援してくださっている方へのメッセージをお願いします。


Shizuka:先ほども言いましたが、来てくださった皆さんと一緒に楽しいクリスマスパーティができたらいいなと思います。

Leola:普段の2マンライヴとは異なるイベントになっているので、ライヴに行くというよりはふたりに会いに行くという気持ちで来ていただけたらと思います。会場の隅々までよく見える近い距離感となっていますし、どっちかのライヴには行ったことがあるという方や、どっちのライヴも見たことないという方もいらっしゃると思うんですけど、すごく穏やかに進んでいくイベントなので、先ほどShizukaさんも言われていましたが、気負わずに遊びに来ていただけたらうれしいです。

Shizuka:LDHでこうしてアーティスト同士が一緒に何かをやっているのはすごく珍しいことだと思うのですが、私たちだけでなく、意外と仲の良いメンバーって多かったりするので、こういうイベントとかを通して、その側面をこれから見ていただける機会が増えていったらいいなと思います。ご家族連れでも恋人同士でも、お友達と一緒でも、ひとりでも絶対にこの『-LeoShiz-YOYOMI』は楽しいと思うので、ぜひ軽い気持ちで、ふらっと立ち寄る感じで遊びに来てくださったらうれしいです。私たちが全力を尽くしますので! そして、今後はふたりだけでなく、いろんな仲間とも一緒にやっていけたらいいなとか、いろいろ考えていたりもします。

Leola:ひとつの形にとらわれず、進化できたらいいなと。

Shizuka:なので、私たちと一緒にやりたいという方、募集中です! NOはないので。

言いきっちゃって大丈夫ですか?


Leola:大丈夫です! NOはありません(笑)。

Shizuka:お客さんはもちろんですが、楽しいことを一緒にできる仲間とこの『YOYOMI』を育てていけたらいいなと思います。まだまだ始まったばかりですが、皆さんよろしくお願いします。


LIVE information
『「-LeoShiz-YOYOMI」Vol.4 SPECIAL XMAS EDITION』
◆12/23(土) LIVE STUDIO LODGE
第1部 開場13:30 / 開演14:00
第2部 開場18:00 / 開演18:30


photography_松原裕之
text_星野彩乃